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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2010年03月24日

木が好き。



これは、私の愛用している机とまな板です。
静岡にある「ヒノキクラフト」さんに作っていただきました。

机は、アパートで一人暮らしをしていたときに、
椅子とベッドと一緒に購入しました。
使い心地がよくて、その後、
書類入れのキャスターも買いました。

机は、シンプルな机なので、
何度かの引越しの際も必ず居場所を確保し、
今は、私が一番長い時間をすごすであろうキッチンで、
作業台として、テーブルとして活躍しています。



そして、まな板は、「キッチンとちの実」をはじめるときに
作っていただきました。

作業台に合わせた大きさで、奥行き270ミリです。
この長さを確保するのは、相当大変だったそうです。
滅多に取れないサイズを、木取り職人のエチゼンさんが
(会ったことはありませんが名前だけ知ってます)
探し当ててくださったそうです。
どうもありがとうございました。

一般的に、ハギ材でまな板を製品化しているメーカーが多いけれど、
ヒノキクラフトさんは、正真正銘、一枚板で作ってくださってます。
ただ、自然のものなので、材があるときとないときがあり、
ないときは、製作ができないとのことです。
(もしこのブログを見て欲しくなったら、ヒノキクラフトさんに相談してみてください
HPとかありますので)

このまな板を郵送で送ってもらったのですが、
開封した瞬間のあのいい匂いといったら、感動的でした。
ふわーんと、ヒノキのいい匂いがするのです。

レイチェル・カーソンが、
「嗅覚というものは他の感覚よりも記憶を呼び覚ます力が優れている」
と著作の中で書いていましたが、なんだかわかる気がします。
うまく言葉にできませんが、こう、自分の感覚が呼び戻される感じがしました。

重さがけっこうあると聞いていたのですが、
思っていたより全然軽くて、とても使いやすいです。
木だからすべらないし、のせた野菜がまな板に馴染む感じがあります。
まな板の上は野菜たちにとっては、ある意味、切り刻まれる死に場所なので、
なんだか美味しく成仏してくれそうな気がします。

ほのかにヒノキの匂いが漂うなかで、トントンと。

至福です。

木のまな板は、音がよくて、トントン、トントンと、
やさしい音色が響き、ちょっとした音楽みたいな感じになります。
自分が奏でるリズムにのって、トントン、トントンと、仕事もはかどります。
トントン拍子ってこのことかしら。。。
なんて思ってみたり(笑)。

私は、ヒノキクラフトさんから
「木は2度生きる」
ということを教えていただきました。

まず1度目は、森の中で。
大地に根を下ろして、二酸化炭素をすって、酸素をはいて、
地球に新鮮な空気を与えてくれています。

そして2度目は私たちの暮らしの中で。
木は、切られてもなお、建材や家具や道具に形を変えながら
私たちの生活に恵みを与えてくれています。

私たちは、自然の恩恵を、常に受けながら生きているのだと
まな板に向かい、野菜を切っていると感じるのです。


そして、人間は「木」になれないだろうかと思うのです。
2度生きる木に。

木が二酸化炭素をすって、酸素を出すように、
苦しみや悲しみを抱えながらも、やさしさやいたわりを持って生きること。
そして、自分が死んだ後も、誰かの心の中で支えとなって生き続けること。

そんな2度生きる人間になれたらいいなと思うのでした。


私は、自然のぬくもりがある、木が好きです。

  


Posted by とちの実 at 22:22Comments(2)徒然なもの