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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2010年06月22日

不自然だと思ったこと

先日、久しぶりに東京に行ってきました。
そして、不自然だと思ったことがいくつかありました。

その中のひとつ。

久しぶりに乗った電車の中、
広告がいっぱいでした。
それは、予測していました。

でも、その中の一枚。
扉のところにあった広告です。

「ワキの開閉にご注意ください」
制汗剤の広告でした。

電車の扉のところには、
「扉の開閉にご注意ください」とよく書いてあるので、
それをもじったんだと思いますが。。

標識によく使われている人間の絵で、
つり革に手を伸ばしてワキが開いて、
そこに赤丸がしてありました。

汗って、みんな出ますよね。
人がたくさん乗ってる電車に乗れば、汗、出ますよね。
体温調節するために、汗は出るんです。
なのに、それを制さないとならない。
なんて、不自然。。(笑)

でも、その気持ちもわかるんです。

他者と接近する場では、
自分の汗や匂いを抑えるのは
”マナー”や”エチケット”なのかもしれません。
羞恥心だってあります。
特に女子としては、汗じみだって見られたくありません。

東京に着いて、友に会って、
「無事これた?」
と聞かれて、

開口一番、
「うん、これた。これたけど、電車って不自然な乗り物だねー」と
私が言うと、彼女は大笑いしてました。

電車の広告の話をすると、
「そうなのよ、大変なのよー。」と。

都会って大変。
人が多すぎるのかな。
だから、人と人が近づき過ぎるのかな。

都会に住んでいる方にとっては、余計なお世話だと思いますが(笑)、
勝手にそんなことを思っていました。


生理的な現象を抑えることへの不自然というより、
抑えなければ生活できないという”社会環境”に対する不自然を
なんだか妙に実感してしまいました。

もちろん、”そんなこと言うんだったら汗を抑えなければいいじゃん”と思いますが、
”ワキ汗はちょっと恥ずかしい”という価値観を持つ社会で
それをあからさまにすることはけっこう勇気がいることです。
人は、見知らぬ人を、まずは視覚や表面的なもので判断するからです。


たまたまワキ汗について書きましたが、
世の中にあるもの、作られてきたものの中で、
”便利だから”と生活に取り入れてきたこともあると同時に、
”社会的な”生活を営む上で、”必要”とされてきたものもけっこうあるのだと思いました。

この、”社会的”というのがかなりクセモノだと思っています。

コマーシャリズムや、メディアの発達によって、
誘発された価値観。

「これ使わないとダメだよ」といわんばかりの、
脅迫に近い価値観。

「それが”普通”だよ」と、
押し付けるような価値観。

私たちは、こうして知らぬ間に刷り込まれた価値観に、
影響され、扇動されて、
今の消費を中心とした社会に
住まわされているような気がします。

それは、都会とか田舎とか関係ない気がします。

必要と思わされたモノではなく、
本当に必要なモノとは何か?

養老孟司さんが、宮崎駿さんとの対談の中で、
「よく”それってホンモノだと思いますか?”といわれるけれど、
ホンモノって何なの?ホンモノって、その人自身でしょ。」
とおっしゃっていました。

そうだと思います。
ホンモノは自分なのです。

よく、「本当の自分」という言葉を聞くし、
自分も使ったりするけれど、
自分という存在に、本当もウソもなくて、
ありのままの自分があるだけなのです。

自然にある、自分の価値観を大事にしたいと思いました。

  


Posted by とちの実 at 10:58Comments(0)徒然なもの