2010年05月21日

根から

先日のお手伝いで、ニンジンの畑にも行きました。

ニンジンは発芽するのが難しいといわれています。
確か昨年ニンジンの種を蒔いたときは、
発芽したのが2割くらいでした。
さまざまな条件が重なってそういう残念な結果になってしまったのですが、
「ここまで発芽しないと笑うしかないね~」と言いつつ、
やっぱり、がっくし。。。

今回のニンジンの畑に行くと、ずいぶんたくさん発芽していました。
「すごーい!」と思って近くに行くと、
ニンジン以外の草もずいぶん発芽?(苦笑)。

ニンジンだけでなく、いわゆる”雑草”というのも生えてきてしまいます。
同じ命だからそのままにしてあげたいけれど、
そうもいかないのです。。

その雑草を抜いてあげないと、栄養をそちらにとられて、
ニンジンがうまく生育しないんだそうです。

やっと発芽したニンジンを応援するため、
思わず手が草むしりを始めていました。

無心になって、ぷちぷちと雑草を抜いていると、
「根だね。根だね。そうだね。根だね。」
と思わずつぶやいてしまいました(笑)。

根から抜いてあげないと、意味がないのです。

「根本から断つ必要があります」
「根本的な解決策を考えましょう」

そんな言葉をよく聞くけれど、
”根から断つ”というのは、こういうことだよね。
と、思いました。

表面的に取り除くのではだめなのです。
根から取り除かなければ意味がないのです。

そして、思いました。
本当に必要なのは、こういうことだと。

ニンジン自体に何かすることではなく、
ニンジンの生長を阻害する要因を根から取り除いてあげること。
そして、ニンジンが自分の力を発揮できるようにしてあげること。

環境をつくってあげること。
環境を守ってあげること。
それが大事なのです。

そして、私がお世話になっている「榛名”心根”協働農園」さん。
「心根」は、「ココロね」と読みます。
”ココロ”の”根”です。

初めて畑に伺った際に、
誰が農園の名前を考えたんですか?と聞くと、
「おれです。いい名前でしょ~」
と、園主の紋谷さんが、
とても嬉しそうな顔でおっしゃっていました。

なぜ”心根”とつけたのか問うと、
「人間も植物も、心の根っこの部分が大事だから」
と、少しはにかみながらも、きらきらと輝く眼をして、
少年のような顔でおっしゃっていました(笑)。
その真っ直ぐな瞳がとても眩しかったのです。

汗をかき、泥だらけになりながら、
心の根っこを大事にしたいという紋谷さんにお会いして、
この人の作った野菜を料理したい、
この人の作った野菜を食べたいと思いました。

根がしっかりして、想いが詰まった野菜は、
カラダにもココロにも、きっとおいしいと思ったのです。

そして、それ以来、
とちの実でも、とちの木でも、使わせていただいています。
食べてみて、やっぱりおいしいです(笑)。


根っこは大事です。
根っこからが大事です。


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Posted by とちの実 at 00:12│Comments(0)野菜のこと
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